手紙が届いた 期待はしてない。

カサ・・・
文を開く。
やっぱり、エリカだった。
芳河はその綺麗な字を目でなぞる。
「・・・はぁ。」
ため息をついた。
そして空を見上げる。月が見えた。
手紙には、何の変わりもないこと。峰寿のこと。音華のこと。それから緋紗が来たということが書かれていた。
つい先日エリカからは手紙が来たばかりなのに、追って一週間ほどでまた来た。
何か劇的な変化があったのかと思ったのだが、そうでもなかった。
緋紗と音華が共同して山に潜む何かの気配を追っている、ということ以外、何の変りもないようだった。
「・・・阿呆。」
芳河は呟いた。
手紙のくくりはなかなか茶化したものだった。

―――ひーちゃんも、例外なく音華ちゃんに惚れちゃうかもねっ☆

馬鹿げてる。


「だめだ!なんっもわかんねぇ!」
一週間で音を上げる。
「まぁまぁ音華ちゃん。」
緋紗がなだめる。
緋紗ともずいぶん馴染んできた。
「なぁ緋紗、お前、ずっと山にいたんだって?」
訊いてみた。
「え?」
「なんかエリカたちが言ってたぞ。」
「・・・あぁ。うん。北の霊山にいたよ。」
「そっか。・・・・綺麗なところ?」
「うん。汚れてはいなかった。俺は綺麗だと思ったよ。」
「ふーん。」
祖父母が、死んだ山だった。
「なぁ、緋紗、ぶっちゃけ、お前感じるか?何かの気配。」
「・・・・・・・・・・・・。いや。」
首を振った。
「姫様・・・何を感じたんだろ。」
「でも、姫様の言うことだ。おそらく何かはあると思ってる。」
「俺も。」
頷いた。
「こういう時、芳河がいりゃな。」
ポツリ。
「え?」
「や、なんでもね!な、緋紗。お前エリカとは昔から仲良かったんだろ?」
「うん。エリカとは幼い頃会ってるんだ。その時仲良くなってさ。」
「エリカって可愛いよな。」
「え?」
緋紗は音華を見る。
それからにこっと笑って頷いた。
「うん。可愛い。」
「子供の頃から?」
「うん。」
「へーっ。見たかったな。」
「あ、写真あるかもしれないよ。後で探してみるよ。」
「マジで?わ。楽しみだ!後で訪ねるよ!芳河の部屋・・・だろ?」
「あ、うん。」
頷いた。
「じゃ、俺、風呂でも行ってくる。夕食前に終わらせちまいてぇんだ。」
「あ、そっか。分かった。じゃ、また。あがったらおいで。」
「おう。」
手を振って音華は部屋を出た。

そこからの記憶は、ない。


「音華ちゃん!」
「っ・・・ぅあ!」
はっと目が覚めた。
「え?・・・・え・・・?」
音華は全くわけがわからないまま目の前に映る人物を捉える。
「・・・緋紗・・・・?俺・・・?」
「お風呂行くって言って、出て行って、全然戻ってこないから、心配になって見に来たら、倒れてたんだよ・・・。」
「え・・・?」
そこは、脱衣所で、カビ臭いにおいがしていた。
「・・・・・・・え?」
倒れてた?
「今、何時だ?」
「8時半・・・。一時間くらい倒れてたんじゃないかな・・・。」
「・・・え・・・・?って・・・・わ!!」
音華は自分の格好に驚いた。
「あ・・・大丈夫。すぐタオル掛けたから。」
「・・・・・・・・・・・いいえ・・・。」
いつか見たエリカの半裸と変わらない格好だった。
「エリカとか今日居ないから・・・ごめん・・・婆や呼んでから開けた方が良かった・・・。まさか脱衣所で倒れてるなんて思わなくて・・・。」
照れたように言った。
「・・・や・・・ごめん。迷惑かけた・・・。」
音華は恥ずかしさの余り耳が熱くなる。
最低だ・・・・。
起きようとする。
でも、力が入らなかった。
「無理しちゃだめだよ。掴まって。」
「へ?うわ!?」
持ち上げられた。軽々と。
「わ!ちょ!」
「大丈夫。今もっと涼しいところ連れてってあげるから。」
そうじゃなくて。
「部屋、こっち?」
「あ・・?!?え・・・お、おう!」
ものすごく軽々と運ばれてしまった。
どこにそんな力があるのか、わからなかった。

「へぇ!?」
峰寿が驚いた。
「まじで?倒れたの?」
「おう。」
音華はその夜中に帰って来た峰寿を捕まえて、一刻も早く失態を笑い話にしようとした。
二人は峰寿の部屋の近くの箱庭に腰を下ろし、煙草を吸った。
「なんかさ。全然。記憶がないんだ。」
「どこらへんから?」
「緋紗の部屋を出たのは覚えてる。でも、その後風呂に行ったのかは覚えてねぇんだ。」
「・・・変だね。」
「変だ。」
頷く。
「山になんかが居るの・・・知ってるか?」
「あぁ・・・なんか婆やが言ってたね。」
「そのせいじゃ、ないかな。って・・・思ったんだけど。」
「・・・あり得るかもね。」
峰寿は真剣な顔をして音華を見た。
「一瞬、俺の体乗っ取られたのかもしれない。って。」
「うん。」
「でも。それでもおかしいよな。結局俺風呂に入ろうとしてるところで倒れたみたいだからさ。ちゃんと一人で風呂には向かったんだよな。」
「え?」
「や、俺、意識がなくなったのは緋紗の部屋を出た後すぐだったんだけど、発見されたのは風呂だったんだ。」
「・・・・・・・。え、音華ちゃん。風呂の中にいたの?」
「違うくて!脱衣所で倒れてたんだ。緋紗が介抱してくれてさ。」
「・・・・・・・へー。」
「・・・・・・・峰寿。変な想像してねぇよな。」
「しっ!してないよ!」
慌てた。煙草の灰が落ちた。
「・・・はー・・・。」
音華はため息をついた。
だめだ。うまいこと笑い話にはできねぇ。
「なんしか。・・・なんか変だ。なぁ峰寿。」
「ん?」
「俺に、強い結界の張り方、教えてくれないか?」

芳河がいない。
それが、普通になって。日常が、まわる。
そのことを実感するのって、こういう時だ。


夢を見た。
その夜。夢を見た。
母親の夢だ。
彼女は生まれてすぐの音華の体に、墨で何かの紋様を描いた。
そして術を唱え、胸部と腹部の二か所に指を当てた。
その後、母はぐらりと揺れて、倒れてしまった。


「・・・ちゃん・・、ひーちゃん?」
「え?」
緋紗は顔をあげた。そこにエリカがいた。
「もー。ずっと呼んでたのに。」
「あぁ・・ごめんっ!ちょっとぼうっとしてた。」
「大丈夫?疲れてるの?」
「ううん。ちょっと昨日星読みをして・・・遅くまで起きてたから。疲れてないけど眠いんだ。」
「そうなんだ。・・・なんか、気になることでもあった?」
「うん。音華ちゃんが、倒れたから。」
「え!」
エリカは驚いた。ついさっき外から帰って来たところでそんな話初耳だったから。
「いつ!?」
「おとついだよ。エリカも峰寿もいなかった日。」
「・・・・・だ・・・大丈夫なの!?」
緋紗は微笑んだ。
「うん。心配ないよ。ただ、不審な点がたくさんあったから。これ、例のあの件なんじゃないかなって。」
「・・・山の気配・・・?」
頷く。
「でも、その気配って姫様にしか感じ取れないくらいのものなんでしょう?」
「うん。でも、それは二つの意味がある。一つは、それが本当になんでもない弱々しいものであるということ。もう一つは。」
「・・・・・・・・・それが、姫様にしか解からないほどの力を持って、身を隠しているものだから・・・。」
「そう。・・・音華ちゃんはなんにも感じてなかったらしい。倒れたことも気づいていなかった。俺は、後者だと思ってる。」
「・・・つまり、そのくらいの力を持っている何かが、この山の中にいるってこと・・・・?」
頷く。
「西の・・・連中かもしれない。」
ざわっとする。
「・・・西・・・。西宰・・・・。」
エリカは眉間にしわを寄せた。
「エリカ。エリカも十分注意して。俺は今音華ちゃんと組んで仕事をしているから、彼女のことは俺が見るし。」
「うん・・・。そっか・・・こりゃ結構深刻だね。」
「あはは。大丈夫。」
緋紗はにっこり笑ってエリカの桃色の髪の毛を撫でた。
「大丈夫だよ。エリカ。」
「・・・・・・・・・・・・・うん。」
エリカは微笑んで、頷いた。
懐かしい。
懐かしい手だった。


電話が鳴る。
「芳河様!」
芳河は顔をあげた。
そこに女性が立っていて、受話器を持っている。
「お電話ですよ。」
「・・・電話?」
一体誰が。
「泰樹様です。」
「・・・・・・・・・・・峰寿?」
怪訝。
「・・・・もしもし。替わったぞ。峰寿?」
「芳河―!」
騒がしい。
「どうした。緊急事態か。」
「そうだったり違ったりー!」
はぁ、芳河はため息をついた。
「なんだ。どうした。」
「や、別に、大した用事じゃない。」
「・・・・・・・・・切るぞ。」
「わ!ちょ!タンマ!タンマ!」
「なんだ。」
「お前、音華ちゃんにかけてた結界。どれ使ってた?」
「・・・・・・・・・・・・なんでだ?」
「結界、かけるんだって。音華ちゃん。自分に。それで、強い結界のかけ方教えてくれって言われたんだけど、やっぱり今までかけてたのが一番いいかなって思ってさ。」
「・・・・・・音華にはまだ無理だ。」
「あ、やっぱり?お前の影が薄くなるくらいのやつだもんな。」
「・・・音華には弐の結界が限界だろう。」
「や、俺一応、参を教えたんだけど、すんなりやってのけたぞ?」
「・・・・それで陰陽術を使ったら倒れるぞ。」
「あ、そうか。分かった。教えとく。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。峰寿。」
芳河は少し間をおいて峰寿を呼んだ。
「や、本当に音華ちゃん有能だね!さすが芳河の弟子!」
「・・・峰寿。」
「ん?」
「・・・緋紗は?」
「あぁ緋紗?お前、仲良かったっけ?」
「いや・・・・・。」
じゃあなんで聞くんだろう。
「元気そうだぞ。今は音華ちゃんと一緒に仕事してる・・・・。」
「音華と・・・?なんの仕事だ。」
「・・・なんか、山にいるらしい。」
「ああ・・・なにか、言ってたな。」
「得体のしれない気配が。姫様がそう言ってるんだ。それを探して処分する仕事。」
「・・・西か。」
「わかんねぇ。俺らは本当に何も感じねぇ。でも・・・その可能性はある。実は音華ちゃんが倒れたんだ。」
「いつだ?」
芳河の声、微かに大きくなる。
「この間。・・・そう。そのことなんだよ芳河・・・。」
「・・・だから結界が必要なんだな・・・。」
「そうなんだけど芳河ぁ・・・。」
「なんだ気持ち悪い。」
甘えた声を出す。
「緋紗!羨ましい!」
「・・・・・・・・・・・・・・は?」
「なんでもねぇ!あぁ・・・すっきりしたー。もう、これ叫びたくてさー。エリカの前で言ったら多分ぶん殴られるし、音華ちゃんの前では言えないし・・・。すげーフラストレーションだったんだよね!」
「・・・・・・・・・・・・なんのことだ。」
「いやいや。こっちの話。羨ましい!って叫びたかっただけ。まぁ、そんなわけで、ありがとなー。結界。教えとくよ。」
「峰寿・・・。」
芳河はため息をつく。
「音華のこと・・・頼んだぞ。」
「あれ?芳ちゃん戦線離脱?」
「・・・なんのことだ。」
「なんでもね。言われなくても分かってるよ。また連絡入れる。」
「・・・電話にはたまにしか出れんぞ。」
「うん。今日はついてた。」
ははっと峰寿は笑った。
「じゃあな。」
「・・・あぁ。」
チン。
電話は切られた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんのことだ。」
芳河は呟いた。
 

「なぁ、峰寿。」
音華が結界を教わりながら峰寿に尋ねた。
「西・・・てなんなんだ?」
「え?」
「なんか、此処とは違う一門の陰陽集団なんだろ?」
「あぁ・・・。」
「緋紗がな、今回の一件は西の仕掛けたものかもしれないって言うんだ。」
「うん。俺もそう思う。」
「でも、俺。西って何かしらねぇから。なんか、俺が狙われたりしてるのは知ってるけど。」
「うん。」
「でも、狙われる筋合いってあるのか?なんでそんなに敵対してるんだ?」
うーん、と峰寿は困ったような笑顔で唸った。
「・・・これも、20年以上前の話になるんだけど。」
「うん。」
「この陰陽一門より由緒ある西宰っていう一門があったんだ。」
「うん。」
「もともと此処とは兄弟一門みたいなもんで、つまり俺の父親。」
どきっとする。
峰寿から父親の話はもうまったくと言っていいほど聞いていなかった。
だけど、屈辱の連鎖のことは知っていた。呪縛も、蔑みも。
「父親の作った一門とは、結構うまくやってたんだ。流派も違うし、歴史も違うけど、こっちは裏陰陽寮を持つ影の陰陽一門で、あっちは表立って活動する光の陰陽一門で、まぁ、対立する要素はなかったわけ。光と影はぶつからないからね。」
「うん。」
「でも、姫様の登場で此処は劇的に変わった。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
峰寿の遠い目を見る。
痛みの走る傷口が見える。
「此処はすごい勢いで膨らんでいった。いろいろな流派の陰陽家を吸収していった。それは例えば、蔓ちゃんの坂音家なんかがある一門とか。・・・ま、あそこらへんはもともと俺たちの一門の、同盟っつぅかなんかだったから、そんなにすごい変化ってわけじゃなかったけど。姫様は完全に東を傘下に入れてしまったからさ。」
「・・・・・・・・・・・・掌握・・・したんだ。」
「そ。言ってしまえばね。まぁ、彼らはそうは思ってないけど。・・・下についてしまったのは峰寿家だけだと考えてる。」
「・・・。」
傷。
音華は思わず。
下を向いてしまった。
峰寿はそれを見て慌ててこう言った。
「完全に遠吠えだけどねぇっ。」
明るく。
「・・・・・・・・・・・。」
音華は顔をあげて、峰寿を見た。
「・・・ま、そんなこんなで此処は言ってしまえば、西よりも大きな勢力を得てしまったってこと。完全に。そしてそれは、影のものでは、ちっともなかった。」
「・・・・・・・・・・つまり・・・・西は、この一門が目障りになったってことか・・・・・・・・・?」
「そうなるね。まったく。弱い犬はよく吠えるんだよね。」
あははと峰寿は笑った。
「どうして自分の優位をそこまでした守ろうとするんだろ・・・。なんで人より上に立っていれば、満足するんだろね。」
「・・・・・・・・・峰・・・・・・・・」
「虚しいと・・・・・・俺は思うよ。」
峰寿は少しだけ憂いを帯びた笑顔で笑った。
「俺も・・・。」
音華はどうしたらいいか分からず。峰寿をただじっと見て言った。
「俺も・・・っ思う!」
必死に、そう言って、峰寿の目を見つめた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。はは。」
峰寿は柔らかく笑った。
「可愛いね。音華ちゃん。」
そしてそっと頬に触れた。
「・・・・・・・・・・・・・・エリカには・・・・・・・負けるぞ。」
「ははっ!勝ち負けかなぁ?」

その夜、また意識がなくなった。

「音華ちゃん!」
「あっ!?」
ガバっと起きた。
「え?!え!?また・・俺・・・!?」
一瞬で把握できない状況。
「音華ちゃん。大丈夫?」
緋紗がそこにいた。
「緋紗・・・っ、つっ・・・わり・・・俺。また。」
頭が割れそうだった。
「・・・音華ちゃん。いったい此処で何してたの?」
「へ?」
辺りを見渡す。
「・・・此処・・・。」
門の外だった。
「今・・・何時だ緋紗。」
「12時。」
「・・・俺、覚えてない。」
「・・・いつから?」
「夕食の後、風呂に入るために・・・部屋に戻って・・・から。」
緋紗はため息をついた。
「相当・・・向こうも本気で音華ちゃんを狙ってるらしい。」
「え?・・・えっ!?」
ひょいっと持ち上げられてしまった。
「部屋まで連れてってあげる。何処?」
「あ・・・っ大丈夫だ!歩ける!」
「いいから。あ、結界も張ってあげるよ。あぁ、若草様の部屋だったよね。」
「・・・緋・・・・っ」
無駄だと、悟り、音華は黙った。
温かい緋紗の腕と胸の中で音華は、自然と目を閉じてしまった。
「・・・緋紗って・・・あったかいな・・・。」
呟く。
「そうかなぁ?」
「うん。手は・・・この間・・・すごく冷たかったけど・・・。」
「・・・・・・・・・・・・冷え性なんだ。」
「初夏だぞ?」
「うん。」
「・・・・・変わって・・・る・・・な。」
眠たくって。眠たくって。眠りに落ちた感覚。
音華は眠り、腕の中で揺られて、運ばれた。
緋紗は部屋に着くと音華を布団の上におろした。音華を起こさないように。
「・・・オン・・・」
ぽ・・・・。
青い光が灯った。
そして音華の胸元に緋紗は指を添え、唱えた。
「カカカスニンカツカ・・・ショウケヘショウケサケサスス・・・・・」
ふわっと光が広がった。そして音華の体を包む。
「・・・よしっと。」
緋紗はため息交じりにそう言って微笑んだ。
立ち上がり、蒲団を音華にかける。
「おやすみ。音華ちゃん。今日も、いい夢を。」
にこっと笑って、緋紗は部屋を出た。
ギシギシという音がなる廊下を歩く。
「・・・・・・・あれ?」
気づく。
「峰寿?」
「・・・・お、おう。」
峰寿が向こう側から歩いてくる。
「どうしたの?夜更けに。」
「や・・・門の所に札でも張っとこうかなって。」
「あぁ。音華ちゃんのためだね。」
「はは。・・・お前は?」
「ん?ううん。大したことない。大丈夫。」
「そか。」
「うん。じゃ、おやすみ。峰寿。煙草は寝る前には吸わない方がいいよ。」
「・・・おう。サンキューな。おやすみ。」
二人はお互い背を向け歩き出す。
「・・・・・・・・・・・・。」
峰寿は振り返る。ゆっくりと。
緋紗はもういなかった。
峰寿はこくりと息をのんだ。
「・・・・・・・・・・・・・・さっきの光・・・・・・・・・・・・・・・・。」

青い。光。


on*** 西編2終わり 


index:          10


本編
■ホーム■□□   拍手   意見箱   投票
index:         10
index: 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

index: 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
index: 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40
index: 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50
 

 


 

inserted by FC2 system