不幸の手紙を受け取った。

「なぁ、俺宛に手紙なんか来てたんだけど。」
ひらひらと芳河にみせる。
「施設からか?」
「違うと思う。」
「・・・それ以外から届くこと、あるのか?」
「やかましいんだよ。」
手紙をくれるような友達なんかいませんよ。
「だって、でもさ、これ。」
開けて見る。
「不幸の手紙なんだよな。」
それも超達筆な毛筆。

「不幸の手紙ぃ?」
エリカが驚いて言った。
「すっごい、天然記念物!みせてみせてー!」
面白がってませんか。
「・・・へー・・・どれどれ・・・・・・・。・・・・・・・・・・・・・・。」
言葉を失った。
「なに?なんかあるのか?」
「・・・・。ふ・・・・。」
エリカが震えだした。そして3秒後、思いっきり吹き出した。
「あっはっはっはっは!!!!!超・・・っ超・・・らしいんですけど!」
「え?」
「くくくくるしー!!もう何で峰寿いないの!あははははははっ!」
爆笑だ。もはや狂いかけだと見て間違えないほど。
「無理・・・っ!」
「なんだよ、なにがそんなにおかしいんだよ?」
「あはは・・・っだて・・・・だって、これ。辰巳ちゃんからなんだもん!」
「たつみ?」
誰!
「あー・・・おもしろ!そっかそっか、辰巳ちゃん、修行一区切りついたんだ!」
「・・・えっと。あの、誰?」
知らない人間から、不幸の手紙を受け取ったことのある一般人は、史上何人目だろう。一人目かもしれない。
「芳ちゃん芳ちゃんっ。」
「なんだ、エリカ。」
「ね、辰巳ちゃん修行終わったんだってっ!」
「・・・辰巳か。帰ってくるのか?」
「知らない。芳ちゃん何もきいてない?」
「俺は何も。」
「あはは、帰ってきたら面白いね。」
「騒がしくなるだけだ。」
音華は首をかしげた。
「・・・誰?」
「近衛 辰巳。辰巳ちゃんだよっ。ここの陰陽師なの。でもここ最近一年の殆んど北の山に篭って修行してるの。」
「・・・へぇ。」
手紙を見る。
「・・・で、その辰巳ちゃんがなんで俺にこんなもん?」
「そりゃもちろん。」
エリカが笑う。

「不愉快だ。」
「なに、どうしたの音華ちゃん。」
夜、仕事を終えた峰寿と一服をしながら音華は言った。
「誤解甚だしい。不愉快だ。」
「だから何。」
峰寿が笑って音華を見る。
「・・・芳河のこと好きなやつに嫌われた。」
「・・・・・・・・・・・ふっ・・・・。」
峰寿は笑いを耐えて、そこまででなんとか笑いを切る。
「おい。笑うなよ。」
「わ、笑ってない。」
「なんだよ、皆して。迷惑なんですけど!」
「誰に嫌われたの?蔓ちゃん?」
音華は、峰寿の顔を覗きこんだ。
「・・・婚約者なんだろ。」
「まぁねぇ。振られたけど。一応決まりでは婚約者。」
「・・・ふーん・・・。」
「で、誰?」
「知らないやつ。」
「知らないやつ?」
「辰巳ちゃんって子。」
「・・・辰巳・・・っ?」
今度は耐えられなかったらしい。峰寿は吹き出して爆笑を始めた。
「えっ!え!音華ちゃん!辰巳に会ったの?いつ?」
「会ってない!不幸の手紙をよこしてきただけだ!」
「あはははまじで!あいつ・・・っあいつらしい!乙女!」
「乙女って、そういうんじゃないと思うけどな。」
もっと、しおらしいものをいうのです。
「いやいやいや、ふーん。それで?なんて?」
「べつに、100人にこの手紙出さなきゃなんないだけだよ。」
「うわー。頑張れ。」
「やんねぇよ。」
「あはは。なんなら手伝ってあげたのにっ。」
「・・・・・・・・・・・・。」
ちくしょう。
沈黙。寒い。白い息。雪が降りそうだ。
「峰寿。」
「んー・・・?」
「これから俺が言うこと。エリカにも芳河にも内緒だぞ。」
「なになに?秘密?」
「秘密・・・っていうか。さ。別にいいんだけど。」
「・・・何?」
しゅぼっとライターの音がする。
「母さんは、その・・・芳河の・・・義父とさ。恋愛して・・・そんで俺産んだんだよな?」
「・・・なんでそんなこと訊くの?」
峰寿が笑ってこちらを見た。
「・・・ううん。なんていうかさ・・・。・・・俺、父さんに・・・父さんと・・・一度も会ってないから・・・。」
「・・・あぁ・・・。うん。」
「意味無い、もう、答えを得られない質問に苦しむのは、たくさんなんだ。」
白い煙。煙草の匂い。目にしみる。しみてるだけ。
「父さんなら・・・その答えを提示してくれるんじゃないかって・・・、期待して。でも、でもさ。会って・・・・、会いにきて、くれないってことはさ・・・。その答えを提示してくれる気が、ないんじゃないかって思うんだ。」
「・・・うーん。」
音華は目を閉じた。目にしみただけだ。
「もしくは・・・。俺のこと、本当に・・・要らない子どもだと思ってるのかって・・・・・・・・・。そう・・・・思うんだ。」
沈黙。
芳河にも、エリカにも、訊きづらい。
だけど、胸につっかえて、溜まってく。
芳河のことを知ったあの正月から。
頭の中の整理がまだ上手いこといかない。普通に接する事が今の自分の精一杯だ。
「音華ちゃん。」
峰寿が身体を抱きしめた。
「ごめんね。」
あったかい。
峰寿って、すぐ、人を抱きしめるよな。すぐに、人に触れるよな。
「俺には、そのつっかえをなんとかできる何かを、提示してあげることは出来ない。」
音華は首を振った。
「違う。ただ・・・ただ、口に出したかっただけなんだ。峰寿が謝ることじゃない。」
「うん。でも、ごめんね。」
ぎゅっと。
頭を撫でて峰寿がいう。くすぐったかった。
「み、峰寿ってさ。」
「ん?」
「すぐ、抱きしめるよな。」
「あはは、うん、なんかすぐ。癖なんだ。」
「くすぐったいんだけど。」
「うん。でも、放さない。」
「・・・・・・照れるんだけど!」
「うん。でも、泣きそうな顔見たくないから。」
涙が落ちそうになった。
「・・・・・・・・・・・・・峰寿。」
別の声がした。
「ん?」
「何してるんだ、お前らは。」
芳河の声だった。
音華はあわてて峰寿の懐から出ようとする。
こんな、芳河に聞かせることのできない弱音を吐いていたことがばれたら死ぬほど恥ずかしい。
それに、訊かれたくない。
何も。
「愛を深め合ってるんだよ。」
にこっと峰寿が笑って芳河を見上げた。
「峰寿・・・!」
芳河は、無言でその二人を見つめた。
手をばたつかせてはいるが、音華の顔はすっかり峰寿の腕の中に入ってしまっていて見えない。
「・・・・・・・そういうことは、外でするなよ。それに、此処は冷える。」
「あれ、源氏のお許し?どうする音華ちゃん、俺の部屋いっちゃう?」
「峰寿!」
何言い出しますか!
「・・・酔いすぎだぞ峰寿。」
「酔ってないよ。」
笑ったまま言い切った。
「だから今宵は源氏一人淋しく床についてください。おやすみ。芳ちゃん。」
「・・・・・・・阿呆が。」
芳河はそのままくるりと背を向けて行ってしまったらしい。
沈黙。死ぬほど長く感じた。
「峰寿!」
顔を上げた。
「なんて事いうんだよ!」
「ごめんごめん。こうでも言わないと、きっと音華ちゃんに顔上げさせるだろうと思ってさ。」
「・・・へ?」
「泣いてるとこ見られたら、きっとあいつは追求するから。音華ちゃん。まだ芳河に若草様と紫苑様のことについて何かいったり、訊いたりする心の準備、できてないんでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
本当に。
「だから俺に言ったんだよね?」
「・・・うん。」
いつも、へらへらしているくせに。
「もう、泣きそうじゃあないね。」
「・・・うん。」
「よかった。・・・んじゃ、ほんとに此処は冷えるよ。もう寝よ。」
「うん。」
立ち上がった。
煙草は、いつの間にか、地面に落ちていたらしい。

「おはよう。」
音華は朝食で芳河に挨拶をする。
「あぁ。」
芳河はとっとと朝食をとり始めていたらしい。
「・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
なんだ、この沈黙は。
「・・・あのさ、芳河。」
「なんだ。」
「昨夜の・・・―――」
「邪魔して悪かったな。」
「そうじゃなくて・・・。・・・なんでもね。」
これ以上変に弁解したら、全部話さなくてはならなくなる。
折角峰寿が隠してくれたそのことを。

「・・・・・・はぁー。」
ため息。息が詰まっていたからだ。
「なんなんだあいつは。」
芳河の講義中のあの空気。まったくもってあの空気は耐えられるものではない。
煙草をふかす。昼食までのすこしのあき時間。
「・・・・・・・・・昨日のこと、真剣にとったのか?」
にしても、あんな態度とるものだろうか?
「あ、すいません。」
「ん?」
後ろから声がかかる。
振り向けばそこには線の細そうな男がたっていた。
こういうのを光源氏のような男と呼ぶんだろうというような。そんな花のような男だった。
こんなやつ、いただろうか。
「百合の間って、どっちでしたっけ?」
「・・・百合の・・・。あ、多分芳河の部屋のほうだ。えっと、この廊下つたって真っ直ぐ行って、左に曲がって突き当たり右手。」
丁寧に説明したつもりだったのに、そいつはじっと音華を見て、飲み込めていないような顔をした。
「・・・も、もう一回いおうか?」
吸い込まれそうな綺麗な色の目だった。本当に日本人だろうか?
「紫 音華?」
「へ?」
「紫 音華?」
「・・・そ、そうだけど。」

「芳河ぁ。わりいんだけどさ、墨もってねぇ?切れちまったんだよ。」
芳河の部屋に入って峰寿が尋ねた。
「そこにある。」
「ほいほい。ありがとさん。」
ひょいっと墨を取って峰寿は去ろうとした。
「・・・芳河?」
振り向く。
「なんだ。」
こっちを見ない。・・・これは。気まずいかもしれない。
「・・・あの、さ。昨日のあれ・・・―――」
「あぁ。邪魔して悪かったな。」
「や、邪魔、なんかじゃぁ、なかったよ。」
にこっと笑ってみせるが、厳しいか。
「き、昨日俺に用があって来たんだよな?」
「あぁ。音華の姿が見当たらなかったからな。結界をかけようとしたんだが。」
「そ、そっか。それは・・・あれ、でした。」
「あれって?」
地雷踏んだ!
「いや、あの、あれだよ。あのさ、あれは、別にそんなんじゃないからさ!」
「そんなん?」
「だから、俺が・・・その、音華ちゃんとちちくりあってたりなんてことは・・・。」
「深め合ってたんだろう、愛を。」
「いやいやいや!あのさ!だから、あれだよ!何もしてないって!」
「何をしてないって?」
「だから、・・・あれだ、なんだ、えっと、そう!別に俺音華ちゃんと寝たりしてないから!」
ドガシャアアアアアアアアアアアアン!!
「え。」
芳河は無言で立ち上がった。そしてすぐに部屋の戸を開ける。
「何だ?」
「え、わかんね。・・なんか。爆発みたいな音しなかったか?丁度・・・すごい術が、対象からそれた・・・みたいな。」
瞬間、芳河は走り出していた。
術が外れてこんな大きな音を鳴らすのは、音華の放つそれか、エリカのそれだ。後者はありえない。
「音華!」
走りついた。
「てめぇふざけんなよ!死ぬだろうが!」
「あんたがふざけてるんでしょうが!いいからとりあえずしばかれなさい!」
「いや!てめぇがふざけてる!だいたい不幸の手紙送ってくるあたりからふざけてる!先にふざけたのはお前なわけだから、俺がしばかれる筋合いは無い!」
「きぃぃぃ!なっまいき!なんなのこの口のきき方!」
「お前の口のきき方もどうだよ!」
「見た目まったく若草様に似てないから絶対こいつじゃないと確信して訊いたのに!芳河様のことを芳河だなんて呼び捨てにするから、まさかと思ったら・・・!人間のDNAもまだまだ解明されていない事が山ほどありそうね!」
「やかましいんだよ!黙らせてやろうか!」
「あんたが先に黙りなさい!」
「シュカ!」
「ソウカ!」

ドゴォォォ!!!!
さすがに此処で、止められました。


「辰巳、お前、やり過ぎ。」
峰寿が呆れた。
「あれやったのはこの子、私じゃないわよ。」
「殺すぞ!」
音華が切れる。
「どうどう音華ちゃん、どう!」
エリカが抑える。さもなくばラウンド2に進む。
「・・・辰巳。」
芳河がため息交じりでいった。
「お前が来ると、本当に騒がしい。」
「す・・・すみません。芳河様・・・。」
しょげた!なんだこの・・・おと・・・乙女は!
「だが、術。相当修行をつんで帰ってきたみたいだな。」
「は・・・はい!本当に・・ひさしぶりです!」
「あぁ、久しぶりだ。」
なんだこいつ。音華はげんなりした。
なぜオカマに不幸の手紙を送り付けられなくてはならないんだ。恋敵と見なされて。
しかし、綺麗な顔立ちの男なのに。ある種もったいない。
「・・・何よ。」
よ、って言った!
「・・・いや、お前綺麗な顔してんのにな。」
「やっだ!褒めたって許さないからね!」
別におだてたわけじゃない。
「姫様の所にはいったのか。」
芳河が問う。
「峰寿が此処にいるんじゃあ手が放せないんでしょう。後で行きます。」
音華はちらりと峰寿を見た。峰寿はこちらを見なかった。そんな二人を芳河は横目で見た。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
エリカはその三人を見つめて首をかしげる。――・・・なんかあった?
「ね、辰巳ちゃん、修行どうだった?いつまで此処にいれるの?」
「ちょっとだけしかいられないわよ。すぐに北に戻るわ。」
「えー、超残念!」
「私もよ!まったくポリープさえなければもうすこし穏やかでいられたのに!」
ポリープ?俺か?俺のことか?
「なんしか!今日は宴会だ!」
エリカは立ち上がった。
「おお!」
峰寿も。
「飲むぞー!」
「おおー!」
ぶわー!っと二人は走りだした。
まったくこういうことに関してはものすごい行動力を見せる。
三人ぽつんと残されてしまった。気まずい。なんだこのトリオ。
「・・・・・・・・・・音華。」
芳河が口を開く。
「なんだよ。」
「後で結界張ってやる。部屋に来い。」
「・・・あぁ。うん。」
「辰巳。」
「はい!」
「疲れてるだろ。今日はゆっくり休んでおけ。後であいつらが宴会といって莫迦騒ぎするだろう。」
「はいっ!」
「じゃあ、昼食でな。音華、ちゃんと来いよ。」
「今行くよ。今、暇!」
「・・・俺が暇じゃない。」
「いいだろ。どうせ3分で終わる。」
二人が行ってしまって辰巳は残される。
「んもう、なんなのあの子の口のきき方!」

芳河の後をついて歩く。
「芳河。」
「なんだ。」
「あいつ、お前にお熱なのか?」
茶化してみた。
「知らん。」
「ふっ・・・・。いいねぇ源氏はっ、男にまでもてちゃいます!」
「いいことない。」
「峰寿は羨ましがってたけどな。源氏。」
あははっと笑った。が、芳河は笑わなかった。
笑わないのはいつもの事だけど。なんか、今はマイナスの雰囲気が漂う。
「・・・・・・・・・・・・んだよ。」
「なんでもない。」
「・・・あのさ。」
「なんだ。」
「峰寿には婚約者いるだろ。」
「いるな。」
「おま―――」
「だから、峰寿はやめておけ。」
「は?」
「後で辛くなるのは、お前だ。」
「・・・・・・・・・・・・や、あのさ違うくて。」
「抗うな。子供を捨てるのは、もうたくさんだ。」
―――――・・・・・・・・・・・
・・・・バシッ!
グーじゃない。
頬でもない。
頭でもない。
芳河の大きな背中を、手の平で思いっきり殴っていた。
頭の中が一瞬でかき乱された。
顔が見れない。
俯いて手を額に押し付けた。
「母さんは、抗ったから、俺を捨てる破目になったんだろ。」
「・・・・・・・・・・・・・音華。」
「分かってるよ。分かってるよ・・・・!でもさ・・・、でも、それって、悪いことだったのか?抗うのって、悪いことなのか?嫌だったとしても、受け入れるのが正しかったのか?不条理だろ!そんなの・・・正しいわけないだろ!好きな人と子ども作る事がなんで駄目なことなんだよ!なんで認められねぇんだよ!」
「・・・・お・・・・―――」
「お前、俺が捨てられて正しかったって言うのか・・・・?」
「違う・・・音華・・・―――」
「そうだろ!その言い方!母さんのせいだって言ってるんだろ!どうせお前も・・・!そういうのが普通だと思ってるんだ!だから紫苑だって俺に何も言って来ないんだ!普通のことだったから、謝ることも、話す事も今更ないって事なんだろ!どうせ母さんも・・・!それが普通の事だからって・・・結局俺のこと、手放したんだろ!」
バシ!
今度は頬に、芳河の手が頬にぶつかった。
「言い過ぎだ。お前・・・若草様の気持ち考えたことあるのか。」
「・・・・あるよ・・・・。泣いてる姿だって・・・視たことある。」
声が震えた。
身体が震えているからだ。
「でもさ・・・じゃあ、なんで・・・・・なんで、身体はってでも・・・俺のこと・・・守ってくれなかったんだ・・・・。なんで最後は・・・甘んじてただ・・・泣いたんだよ・・・・っ・・・・。」
涙は落ちなかった。だけど、身体がいうことをきかない。
芳河が初めてぶん殴ってきた。
痛い。
そりゃ、昔不良軍団と喧嘩した時の方がよっぽど痛かった。でも、痛い。
今まで、思いっきりぶん殴っても、思いっきりどやしても、気持ちを無視してひどいことを言っても、絶対に殴ってきたりしなかったのに。
「なんで・・・・誰も答えをくれないんだ・・・!」
頬は痛くない。
心臓だ。痛むのは。


On*** 42 終わり




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