今回、俺は随分蚊帳の外だった。

「・・・あーあっと・・・。」
朝、調伏を一つ終わらせて、帰って来てから新しい札を作って・・・となかなか忙しい一日の締めくくり、俺は大きく伸びあがった。
「・・・はぁ。」
北での出来事を音華ちゃんからも色々聞いた。
色々。考えるところがあって困る。
まずエリカ。
一応エリカの家具とかは、エリカの部屋に置きっぱなしになっている。
これは、エリカが力を取り戻したら確実に戻ってこれる人物だと、認められているからだろう。
それは良かった。
音華ちゃんがエリカの部屋をしばしば掃除するといっていた。
その音華ちゃん。
「・・・辰巳はねぇだろ・・・。」
ぐったりした。
辰巳に、仕方ないとは言え唇を奪われるとは考えてなかった。
しかも目の前に芳河がいて。
まあ、芳河は芳河で魂だけの状態だから迂闊に動けなかったんだろうけど。
「・・・・・精神的にきつかっただろうなぁ・・・・。」
その場にいなくてよかった。
まさかの、辰巳と音華ちゃんのキスシーンを見て動揺ゼロは絶対無理。自信ある。
芳河はまぁ、あいつは超ポーカーフェイスがお得意だから?問題なかっただろうけど。
というか、音華ちゃんがダメージゼロってなんなんだろう。
芳河の姿をした鬼にキスされた時は大騒ぎだったのに。
辰巳は良いんだ。
・・・いや、今考えて結構落ち込んできたぞこれ。
まぁ、辰巳は心は女だし。音華ちゃんはそういうのに偏見もないから、すんなりそう受け入れてるもんな。
女同士って本人達は思ってるんだ。そう思おう。
うん。
そして芳河。
「あいつも隅に置けない。」
俺に連絡するって言ってたくせに。水臭い。
結局光源氏ですよあいつは。
ちょっとだけ嫉妬してみる。
エリカのことも。きっと、実はずっと考えてたに違いない。
芳河なりに、できることを考えたはずだ。
死んだものを生き返らせることは不可能だ。でも消えたものは?闇になったものは?
魂が生きているのなら、もしかしたら可能かもしれない。
そう考えるのは人間の道理で。まぁ、俺も考えた。
ただ、俺は基本的に変則的な術専門で、そういう器用な術は得意じゃない。
考えついても、できる自信はない。
だけど芳河は違う。
多分、この一門でもはや芳河にかなう人間はほとんど居ない。
姫様と、紫苑様くらいかな、とか思う。
婆やとも互角だろう。
あいつは、力がある。
だから考えたはずだ。
エリカの気持ちを知って、考えたはずだ。
あの二人の絆も、かなり強い。
恋愛感情はお互いゼロだけど、家族的な強い絆がある。
最後に誰かを頼るとしたら、エリカは芳河を頼ると思う。
でもだからこそ、あいつは今悶々としているはずだ。
これでよかったのか、それで悩んでるはずだ。
あいつ、見かけによらず一つのこと引きずるからな。
音華ちゃんと俺が寝たって勘違いした時のこと思いだして、頷く。
あの時は怖かった・・・。
まぁ、例の超ポーカーフェイスで分からないことの方が多いけど。
「峰寿っ。」
音華ちゃんに呼ばれた。
「はいはい。いーよー。入って来て。」
筆をおいて、入室許可を出す。
音華ちゃんは戸をあけて入ってきた。
「あ、わり、仕事中?」
「いーや。大丈夫。一息ついてた。」
「そか。なあ、わりぃんだけど、北の電話番号って分かるか?」
「北?忘れもんでもしたの?」
「や、そうじゃなくってさ。辰巳に話があるんだ。」
「・・・。」
おっと。なんかブラックがでそうになったぞ。
「俺でよければ聞くけど。」
笑って見せる。
「あ、いや。辰巳に教わってるんだちょっと、術。」
「術?なんか・・・すっごく仲良くなったねぇ。前回のバトルからは想像がつかない。」
「あはは。まぁ、喧嘩ばっかだけど。俺、多分喧嘩相手とは相性いんだ。」
「・・・へー。」
「地元の不良とかな。喧嘩ばかりだったけど、多分俺、あいつらくらいしかからんでた奴いないし。あ、あとあのペロキャン女。」
暁ちゃんのことか。
「で、どんな術なの?わかる範囲でなら俺でも答えるよ。」
「あ、ほんとか?峰寿も知ってる術ならいいけど。」
「どれどれ・・・。」
のぞきこむ。
うわ。達筆なメモ書きだな。
「・・・・はー・・陣か。」
「あ、そうそう陣。そのための炎!なかなかでなくってさ。」
教えられることは教えてあげると、音華ちゃんはお礼を言って行ってしまった。
・・・熱心だな。最近。
感心する。
多分あの出雲での出来事が堪えてる。

「よぉエリカ。」
「!峰寿!」
仕事帰りにたまたま通りかかったので、エリカを訪ねた。
「どうしたの?」
エリカは元気そうだった。
「や、通りかかったからさ。」
「そか。」
いつも通り笑ってた。
「・・・霊圧。もどんないね。」
やっぱりエリカをまとう空気は違った。
「・・・はは・・・。すぐには、もどんないよ。」
苦笑いする。
「最近何してんの?暇じゃね?」
「暇―。だから、最近はちょっと勉強。」
「勉強?」
「術もだけど。世間一般のこと。」
「・・・・は?」
「雑誌とか、買ってきてもらって読んでるの。楽しいよ。」
「・・・はー。」
「いっぱい可愛い服あるんだよ!音華ちゃんといつか買い物行きたい!」
思った以上に元気だったので、安心した。
「ねぇ峰寿。」
立ち去ろうとした時、エリカが不安げな顔で俺を見上げた。
「芳ちゃん、元気?」
「・・・・連絡取ってないの?」
「こっちには連絡来ない。・・・こっちから電話しても、忙しいみたいで・・・。」
「・・・・・・・・・いや、俺も連絡取れてない。」
「そっか。」
悲しげに笑った。
きっと、エリカも気に病んでる。
芳河のこと、エリカが一番よくわかってると思うし。
きっと、芳河が自分のことで悶々としていることくらい分かってる。
「・・・大丈夫だよ。」
ぽん、とエリカの頭に掌を載せていった。
「音華ちゃんと服買いにいって、めかしこんで、今度押しかけてやれ。多分それで吹っ飛ぶ。」
「・・・・・・・・・はは!なにそれ!絶対許されなさそう!」
エリカはふきだして大笑いした。

元気そうでよかった。

「・・・さて。」
どうするか。
芳河に手紙を書くべきか。
「・・・いやーないわー。」
首を振る。
全然にあわねぇ。手紙で励ますとか。ない。
「峰寿。」
「え、は、はい!」
考えながら廊下を歩いていたら、突然婆やに声をかけられた。
「なんや、大丈夫か?考え事か?」
「だ、大丈夫・・・。」
いや、この人は気配が全くないからいつもビビる。
「姫様がな、ちょっと岐阜へ行って欲しいらしいで。」
「・・・岐阜?」
またなんで。
「芳河に会って来いとか、言ってたな。」
「芳河?」
「ああ。なんやあったんか?芳河は。」
「・・・・・・・ない・・・ですけど。」
「ああ、そうや、音華には内緒やで。音華には別の用事があるからの。あいつのことや、絶対一緒に行きたがる。」
「はは。分かりました。」
「明日車を手配したるから、頼んだで。」
「・・・言伝とか、全くなしですか?」
「・・・ん。ああ、これだけや。」
手渡される。
「・・・?式玉?」
一般的には宝珠と呼ばれるもので、色々できる道具だ。
死神の鎌の下についていて、死神はその中に狩った魂を貯めておくらしい。
「・・・これは?」
「罰やって、言ってたな。」
「・・・・・・・・・・・はぁ。」
なるほど、やっぱり姫様にはばれてるってわけか。


岐阜に向かった。

あれこれ考えることが多くて困る。
俺自身のこと。
姫様の従者をやめてから、なんだか毎日が平凡すぎる。と思う。
それだけ非凡な毎日を送っていた。辛いことが多かったけれど。
音華ちゃんを見ていて、自分は今どっちを向いてるのか分からなくなる。
俺も強くなりたい。でも何のためなのかな。
正直、ぶっちゃけ、俺の力ってそんなに弱くない。
エリカとか、芳河とかとは、少し違うけれど、それなりの陰陽師だと思う。
今まではずっと、呪いを断ち切るために強くなろうとしてた。全部、捨てる覚悟だった。
でも、今はそれがない。俺は、なんのために陰陽師なんだろう。
『ならねぇよ!陰陽師なんかに!』
と、いつか、啖呵を切ったことがあったな。
「・・・・・・・久しぶりに、芳河と腹割ってみようかな。」
あの時、俺を奮い立たせてくれたのは、あいつだった。

「こちらでお待ちください。芳河様は修行が終わり次第まいります。」
丁寧に通された。
客間かな。というか、もうここに泊れって雰囲気の部屋だ。
此処は、はじめて来た。
裏陰陽寮。紫苑家。
此処は、違うんだな。
此処は、俺のことを蔑んだ目で見ない。
俺はほっとしたのか、いつのまにかうつらうつら、夢の中に堕ちていった。
「・・・・・・・・おい。」
「・・・へ。」
芳河が呆れた顔で立っていた。
「あ!あれ!芳河?」
「・・・寝不足か。峰寿。」
ため息。芳河はゆっくりと戸を閉めて部屋に入ってきた。
「・・・え、今何時?」
「10時。お前、夕飯に呼びに来たのに爆睡だったらしいな。」
「・・・えー!あ、お腹すいた。確かに。」
「夕飯を頼んでおいた。俺も食べる。」
「あ、そうなんだ!・・・って、こんな時間まで修業?」
「まあな。」
大変だこと。
芳河は疲れたそぶりも見せず、机を挟んで座った。
なんか新鮮だ。芳河と二人で、机を挟んで向かい合うなんて。
「・・・で。なんだ。」
「あ、はいはい。用件ね。」
せっかちだなぁ、もう。
まずは渡されていた式玉を芳河に手渡した。
「・・・これは?」
「姫様から、お前にプレゼント。罰。」
「・・・・・・・あぁ。」
芳河は頷いて、式玉を懐に入れた。
「式玉で罰とか。一体何の罰だよ。」
「後で確認する。そんなに急ぎでもないはずだ。」
芳河は罰を恐れる気配一つなく言った。
ダメですよ。これ。姫様。こいつに罰ってあんまり意味ないですよ。絶対懲りないタイプだもん。
夕飯が運ばれてきた。
「お前、今日は此処に泊まっていけ。」
「あ、うん。分かった。」
やっぱり。泊まらされるのね。
温かいご飯を食べながら芳河とはいろんな話をした。
「ってか、お前。何かあった時俺に連絡って言ってなかったか?」
「ああ。俺も有事があったと知ったのはたまたま向こうに行ってた時だった。すまん。」
「なんでたまたま向こうに魂だけで行く事情があるんですかね。」
「修行の一環だ。父上に、エリカに・・・・・。」
「・・・・・エリカに?」
「・・・エリカに、その術のことを話してこいと言われた。」
「紫苑様が?秘伝を、エリカに?」
「伝授しろという話ではない。この術をエリカが知りたいと言った。だが、この術は・・・危険だ。そのことを話しに行く必要があった。独学で学べば、魂が殺げる。」
「エリカは・・・緋紗のためにその術のことを知りたかったんだな。」
「・・・ああ。」
芳河は味噌汁を飲みこみながら頷いた。
「・・・で、行ってみたら、音華ちゃんが獏に襲われてた、と。」
「・・・そうだ。」
「すげータイミングだな。さすが光源氏。」
「・・・だから、なんなんだ光源氏って。」
「で、辰巳と音華ちゃんのキスシーンを見る羽目になったと。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
芳河は、ちっとも表情を変えずに黙った。
ああ、分かりにくい。でも、分かりやすい男だ。
「・・・獏だからな。大量に湧いていた。あのままだと死んでいた。」
「そう。その獏だよ。」
「・・・?」
「音華ちゃんの話だと、人型の式神が運んできた飯によって、獏がわいた。らしいんだよ。」
「・・・人型の式神?」
「あれは確実に式神だったって。あの山だけじゃなく、籠ることによって魂は分散するだろ。でもそれによって人間の持つ空腹とか、痛みとかそういう感覚が薄れるし、食べなくても死ななくなる。だから、基本的に籠るときは食事なんて出されないもんだ。・・・でも、運ばれて来たんだって。おかっぱ頭の小さい女の子が、運んで来たんだって。」
「・・・なるほど。」
芳河はため息をついた。
「・・・獏が直接あの山に送り込まれてきたのではなく、確実に音華の内側に湧かせるために、わざわざ式神にその『食事』を運ばせたのか。」
「道を通じてな。」
「・・・英だな。」
「ああ。そんな式神、英しかねぇだろ。」
「・・・なるほど。合点がいった。どうしてああも深く獏に侵されていたのか、理解に苦しんでいた。」
「うん。辰巳が羨ましい。」
「・・・なんでそうなる。」
「いや、想像して。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
芳河はため息をついた。
「・・・なあ芳河。」
「なんだ。」
あきれ顔のままこちらを見る。
「お前、なんで陰陽師、やってるんだ?」
「・・・・・・・・・?なんだ。コロコロと話題を変えるな。」
「や、ごめん。俺の頭の中では結構繋がってるんだけど。」
「・・・理由が。必要か。」
「・・・え?」
「俺は・・・祖父を尊敬していて。俺も、あんな風になりたいと思っていた。」
「・・・。」
「あやかしや、霊も、物心ついた時には変わったものではなった。ただ、陰陽師になる、と決めたのは此処に来ることが決まってからだ。」
「・・・だよな。」
そうだよな。こいつは、陰陽師になるために、此処に来た。
此処に来た意味をなくすということは、自分の居場所や、自分の根っこをなくすということになる。
「・・・なぜ、そんなことを訊く。」
「・・・・俺さ。」
にこっと笑う。
「また、分かんなくなった。」
「・・・陰陽師になりたくない、と?」
「やー。そいういう反発は、もう。なくて。じゃなくて。俺、何のために陰陽師なんだろって。」
「・・・・・・・・・。」
「エリカは此処を変えたいって言ってた。強くなって。・・・俺も、そう。思うよ。でも。それが全てじゃなくってさ。」
第一の理由ではない。
「俺は生まれてからずっと此処にいる。外から来たんじゃなくって。だからかな。覚悟を決める瞬間が、なかった。」
「・・・・・・。」
すっかり食べきってしまった夕餉を見つめながら俺は話した。
「陰陽師であることに誇りはあるよ。でも、この先、なんのために強くなるのか。定まんないんだ。」
芳河は考えこんでしまった。だから、何も言わなかった。
「・・・って、愚痴はこんくらいにして。」
だから、俺は話を切った。
「お前、悶々としてるんだろ。どうせ。」
「・・・。なんの話だ。」
「エリカのこと。」
「・・・。」
「あのな。」
俺は姿勢をただした。
「お前のことだから、これでよかったのか分からないって思ってると思う。エリカが結果的にあの山を下りたこととか、力を一時的になくしてしまったこととか。自分が何もしなければ、とか。思ってると思う。」
「・・・・・・・。」
否定はしない。そういうところは素直。というか分かりやすい。
「でもさ。エリカは、やっと、ふっきれたんだから。」
音華ちゃんが言っていた。
「死んだ人は、生き返らない。ってわりきれる。でも。消えた人は?何かできるんじゃないか?・・・って納得いかない。でも、エリカはやっと、わりきれたんだよ。」
煙草に火をつけた。
「お前のおかげで、やっと。ふっきれたんだよ。諦められたんだよ。・・・だから、お前は気に病む必要ない。」
「・・・・それは、エリカが言ってたのか。」
「はは。言葉にはしてない。だけど、気にやまないでって、思ってるのは確かだよ。お前のこと、心配してた。」
「・・・。」
「それから、今の言葉は。」
煙がふわりと揺れる。
「音華ちゃんが言ってた言葉。」
「・・・。」
「音華ちゃんが、エリカはきっとやっと、割り切れたんだと思うって。そいう言ったんだ。・・・俺も、そう思うよ。」
にこっと笑った。芳河は笑わなかった。
「だからさ。」
息を吐く。
「悩むなよ。」
芳河は、頷かなかった。
だけど、声は、届いていたと思う。

早朝、芳河が再び俺の部屋にやってきた。
「なんだよ。こんな時間に。」
「俺はこれから修業に行く。見送れないから挨拶に来ただけだ。悪いな。起こしたか。」
起こされましたよ。今、5時ですよ源氏さん。
「んーあー。ご苦労さんなことで・・・。」
寝ぼけながら俺は頷く。
「峰寿。」
「んー?」
目をこする。
「恩に着る。」
「・・・・・・・。へ?」
「いい。わざわざ、悪かったな。」
「いや。姫様命令ですから。」
笑う。
「・・・お前は。」
「ん?」
「他人のために陰陽師でいろ。」
「・・・・・へ?」
「お前は、多分、一番他人のことを考えられる。」
「・・・・・何これ、褒め殺し?」
「聞け。」
あら、ご立腹。
「お前は、他人のために力を使える。西の英にはできない。だから、お前は、他人のために陰陽師でいろ。もったいない。そんな力を持っていて。お前は、陰陽師としてどれだけ他人を救えると思ってる。」
「・・・なんかデジャブ。」
「峰寿。」
「はい。」
「・・・音華も、よろしく頼む。」
「・・・・・・・・・・・・。」
ちょっと。意外だったけど。
「うん。」
頷いて、笑って見せた。
「大丈夫。光源氏に何も言わずに手なんか出さない。」
「・・・じゃあな。」
芳河はそのまま部屋を去った。
「うん。じゃあな。」
その背中を見送って、なんだか笑えた。
「・・・ありがとう。」
なんだか嬉しかった。
本当に、良い奴を友人に持ったと思う。
俺は布団に入りなおして、幸せな気持ちで目を閉じた。
次来るときは音華ちゃんと、エリカと来たい。
雑誌に載ってるような服を着てめかしこんで。
笑える。
多分目が点になるだろう芳河の顔を想像して、笑える。
もしかしたら音華ちゃんが可愛くって、顔をそむけるかも。
ありえる。
そんなことを考えながら、俺は眠りに落ちていった。


うん。とりあえず辰巳は、次会った時は殴ってみよう。

On*** 北編 峰寿視点終わり



⇒おまけ4コマ


index:      


本編
■ホーム■□□   拍手   意見箱   投票
index:         10
index: 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

index: 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
index: 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40
index: 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50

inserted by FC2 system