「ごめん・・・アサヒ。」
ショータは、下を向いたまま呟いた。
「・・・ううん。」
「ごめん・・・絶対、投げるって言ったのに。」
「いいよ。ショータ。ありがとう。」
ショータは首をブンブン振った。
結局、ショータは最初の一球で暴投。力んだ結果だった。
「ショータ・・・」
「アサヒ。」
「え?」
「ごめん。俺、ちょっと・・・一人にしてくれるかな。」
ショータは重たくそう言った。
「・・・うん。じゃあ、私・・帰るね。」
「うん。」
報いだった。きっとこれっきりもう、芳樹は私と会ってくれないだろう。
仕方ないことだった。これは、わがままを選んだ私のせい。

 

青い空が大嫌い。
だって深すぎる。
何もかも無情に飲み込んでしまうくせに、どうしてそんなに美しいんだろう。



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