■ダブリ まとめ■□□
「ダブリ」のあらすじ まとめ。続ダブリを読む前に。

■ネタバレ注意■ ダブリの前作を読んでいない方はコチラから本編に飛んでください。

舞台は24世紀。
国光という民間の機関が国のあらゆる分野、政治から経済、医療までを裏から牛耳っている時代。
高校生の大蕗マツリは、帰り道にとある人物の生徒手帳を拾う。
持ち主の名は神威メグ。学校一の問題児と、ある噂で名をはせていた。
その帰り道、マツリは不思議な光に気が付き、脚を止めて裏路地へと入っていき、そこで喧嘩をしているメグと出会う。
光の正体は、なんと、彼の左手から現れたバケモノだった。
彼の噂とは「呪われた手」―――触れたものを全部、傷つける―――
その噂の真実を見たマツリは、しだいにメグに関わるようになる。
メグには自身の化け物で母親を傷つけたという心の傷が。
マツリには、母親に殺されかけ、その際母親が誤って死んでしまったという心の傷があった。
二人は保健医の椎名、友人のいづみとリョウに見守られながら、傷を癒しあい、次第に思いを寄せていく。

□楓の事件□
しかし、ある日国光の人間がマツリ達の学校に来た日、メグはマツリを拒絶してしまう。
その頃転校してきた朝比奈楓。
12番目のブラックカルテの楓は、マツリのトラウマを深く突き、メグのことを忘れてしまうほどの強いショックをマツリに与えてしまう。
そして精神的に不安定だった楓は感情を暴走させてしまい、メグを傷つけるためにマツリを殺そうとする。
しかし、メグがそれを止めに入り、結果として自身の化け物を暴走させてしまった楓は自分の化け物によって死んでしまった。

□国光の介入□
その騒動のさなか、国光の人間に『大蕗マツリ』の存在を知られてしまう。
マツリの父親、大蕗奔吾を追っていた国光はマツリを捕えようとし、結局マツリはメグと10日間と約束をして国光へ向かう。
国光の時雨、松田、マツリの担当の河口らはマツリをメグと同じブラックカルテの、ヌメロゼロではと疑いマツリに検査を行う。
少しずつ、おかしな検査結果が垣間見え、マツリの生態を不審に感じ始める国光とマツリ。
しかし、10日目の夜、マツリはメグとリョウ、保健医によって国光の病院から奪取される。

□逃避行□
国光に追われながらも、マツリとメグは、マツリがブラックカルテではないことを証明するために大蕗奔吾を探すことを決意。
マツリは自分は化け物なのでは、という不安に掻き立てられる。
工場を調べていた際、工場の地下に潜んでいた大神という男に出会う。
そして、その工場でマツリは3番目のブラックカルテ、ゾルバに出会い、メグを憎む彼に急襲されてしまう。
その後、国光、ゾルバから逃れながらメグは怪しい男に指示された『協力者』、2人目の大神に会いに行く。
メグが大神に会いに行っている間、またしてもゾルバに襲われかけたマツリは、ついに自分の異変を目の当たりに。
自分の体から『感情の放出』という強い風のようなものが放たれ、ゾルバの腕を折ってしまったのである。
母親も、きっと、こうやって自分が殺したんだ、と確信してしまったマツリは、メグを置いてひとり国光に戻ることを決意する。

□国光□
マツリは国光で、様々な過酷な実験を受けることを受け入れ、マツリに置いていかれてしまったメグは、大神を紹介した男と行動を共にする。
ブラックカルテの一人であるドリーに頼んで、マツリはメグに助けに来ないよう求める。
そしてある実験の中で、「リナ」という少女の存在を知り、ゾルバに協力してもらうことでリナとも出会った。
時雨の本当の目的を知ったメグ、椎名、そして反国光組織は国光崩壊をもくろみ、計画を仕掛ける。
一方で、とある大がかりな実験を受けることになったマツリ。
両計画、実験の決行の日は金曜日。
実験のさなか、メグ達の急襲を受け、国中の国光の施設が破壊される。
その混乱の中でメグはマツリを再び奪いに来る。
しかしその時、マツリの体に異変が起き、真紅の光が身体から溢れだす。
その光を食らうようにブラックカルテ達の化け物は現れ、そして消えていった。
そして、全ては崩壊した。
国光も、ブラックカルテの化け物たちも喪失してしまった。



ダブリ続は、この崩壊後の物語です。

第一話はコチラから。

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